大西康明

石と柵

銅箔、鉄
402×600× 600cm
2022
大西康明×福田金属箔粉工業株式会社
KYOTO STEAM 2022 国際アートコンペティション制作作品

参考価格: On Request

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アーティストステイトメント:

空洞や余白など日常的には意識されないような「間」や「境界」を、多様な素材を用いて再構築し、内側と外側、表と裏、あるいはその間にある境界を可視化することで、人間と自然など、さまざまなものの関係性を問う作品を制作しています。
ART OSAKA 2022 Expandedでは、時間の堆積を象徴する石の形態を借り、河原全体のトレースを試みます。地球の内側から生まれたマグマが固まり、土砂の堆積など川の流れに乗りながら削られて形を変えてきた石は、地球の表面を辿りながら水平方向に広がる河原を形成します。河原に辿り着いた石は銅箔で型取られることで外側と内側の形態、これまで削られてきた部分やこれから削られていく部分の量や時間をも示し、それらを再構築しながら大きな形態へと戻しているとも言えます。観客は、そのどちら側からも鑑賞することができ、立場を変えて、内側と外側、あるいは裏と表、存在さえも不確かな境界と向き合うことになります。

Artist Profile

大西康明

1979年生まれ
2004年 京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了

近年の主な個展
2019年 Permeating Landscape(Bellagio Gallery of Fine Art、ラスベガス、アメリカ)
2017年 空間の縁(アートコートギャラリー、大阪)[2014]
2012年 reverse of volume(Rice Gallery、ヒューストン、アメリカ)
2011年 体積の裏側(愛知県美術館、名古屋)

近年の主なグループ展
2022年 KYOTO STEAM 2022 国際アートコンペティション(京都市京セラ美術館)
2020年 高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.09(高松市美術館)
2019年 THE MOON - From Inner Worlds to Outer Space(ルイジアナ近代美術館、デンマーク)

主な受賞
2013年 平成25年度 第31回咲くやこの花賞(大阪市)
2007年 第10回岡本太郎現代芸術賞展 太郎賞