Screening Program

「テクノテラピー」特別上映会

2025 6.6 Fri 6.7 Sat

大阪市中央公会堂 1階 大集会室

鑑賞料:各回 1,000円

1998年、大阪市中央公会堂の大規模な保存・再生工事を翌年に控え、朝日新聞社は創刊120周年記念として、まだ創建時の大正時代の雰囲気が残る中央公会堂の建物全体を使い、アートイベントを開催することを企画。その総合プロデューサーとして森村泰昌に白羽の矢が立った。森村は、「こころとからだの美術浴」と銘打って「テクノテラピー」と名付けた美術の総合的な空間を構想。それは、展覧会、遊園地、ワークショップ、そしてライブハウスが組み込まれた、美術による「心と体の開放」をテーマにした野心的な企画だった。森村は、この総合的な美術空間を共に作るために、他の美術家たちに参加を呼びかけた。そして、赤崎みま、池上恵一、遠藤裕美子、多田正美、中塚裕子、中ハシ克シゲ、松井智惠、やなぎみわ、ヤノベケンジ、ログズギャラリー(中瀬由央、濱地靖彦)、BuBuがプロジェクトに参加する。

「テクノテラピー—こころとからだの美術浴—」は、1998年10月30日から11月8日まで大阪市中央公会堂で開催された。10日間の会期中、参加作家たちは、公会堂のさまざまな部屋で作品を設置し、ワークショップを開催したり、パフォーマンスを行った。
当時の朝日新聞の告知にはこのように紹介されている。「平穏な中之島公園に突如として現れた摩訶不思議な世界。そこでは色彩の宇宙が広がり、夜ごと女神が舞い踊るという。展覧会、遊園地、ライブハウスをミックスした絶対体験芸術!期間限定で秘密の入り口が開かれる。」

「The Image of TechnoTherapy」は、本プロジェクトのドキュメンタリーである。来場者が、地下の旧式の昇降機を改造した音響マシンに搭乗して、最上階のメインルームに到着、そこから2階の「こころとからだの部屋」や様々な作品を体験するテクノテラピー内部を巡るツアーを紹介する。
「テクノテラピースペシャルナイト 森村泰昌+多田正美」は、テクノテラピー最終日に、3階の中集会室で開催されたふたりの作家によるライブパフォーマンスの収録である。サウンドアーティストであり、テクノテラピー全体のサウンドデザインにも関わった多田正美を迎え、森村とのパフォーマンスセッションが行われた。

プログラム

  • 写真:福永一夫

    6月6日(金)18:30-

    テクノテラピー スペシャルナイト 森村泰昌+多田正美

    (1998年、66分)
    監督・岸本康 出演 森村泰昌、多田正美
    撮影・編集:岸本康 © Ufer! Art Documentary 1998-99

    予告編

  • 写真:福永一夫

    6月7日(土)18:45 –

    The Image of TechnoTherapy

    (1999年、60分)
    監督・岸本康
    撮影・編集:岸本康 © Ufer! Art Documentary 1998-99
    参加アーティスト(当時):赤崎みま、池上恵一、遠藤裕美子、多田正美、ログズギャラリー(中瀬由央+濱地靖彦)、中塚裕子、中ハシ克シゲ、BuBu、松井智恵、森村泰昌、やなぎみわ、ヤノベケンジ

    上映後:森村泰昌スペシャルトーク 20:00-21:00

    ※追加登壇者は、随時、本ページにて告知します。

    予告編

プロフィール

森村泰昌(美術家)

セルフポートレートを通じて、美術史や映画、歴史的人物の再解釈を試みる独自の手法で知られる。京都市立芸術大学を卒業後、1985年に発表した《肖像(ゴッホ)》で、自らフィンセント・ファン・ゴッホの自画像に扮する作品で注目され、その後代表的な仕事になる、美術史を主題にしたシリーズに発展していく。1989年ベニスビエンナーレ/アペルト88に選出され、国際的に作品が評価されるきっかけになる。美術史上の名画からはじまり、ハリウッド映画のワンシーン、歴史的を主題にするシリーズなどがその後展開されていく。ゴッホ、セザンヌ、ゴヤ等の近代名画から、マリリン・モンローなどの時代を象徴する女優、レーニンや毛沢東など歴史的な人物像を引用する。森村の制作は、歴史や文化の文脈に入り込み、そこに新たな視点を加える行為であり、美術史や世界史、サブカルチャーなどに対する深い洞察を通じて、常に新しい主題に取り組み続けている。国際的に活動を展開し、シカゴ現代美術館、カーネギー美術館、パリのカルティエ現代美術財団など、世界各地で展示を行ってきた。日本国内では、東京都現代美術館、京都国立近代美術館、横浜美術館、東京都写真美術館、国立国際美術館等で個展を開催。長年の国内外での活動が評価され、1996年に芸術選奨文部科学大臣賞、2006年に京都府文化功労賞、2011年には紫綬褒章をそれぞれ受賞。

チケット

鑑賞料 各回: 1,000円

チケット発売:4月25日(金)10:00

※オンライン販売のみ。
※上限数に達し次第販売終了。当日券の窓口での販売はございません。
※未就学児以下は、保護者の膝の上に座る場合において無料です。
※開演の15分前よりチケットに記載された整理番号順に入場となります。